職業訓練26日目 PLD基本設計(集積回路の現状とその開発手法)

デジタル回路設計の変遷

汎用ロジック設計
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マイコンLSI
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ASIC・PLDの普及
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HDLによる大規模設計
→大規模集積回路へのシステム搭載(SoC)設計が加速

ハードウェア設計とソフトウェア設計の境界が薄れてきている。
→Co-Design (HW/SW協調設計)

大規模集積回路

CMOS構成を可能にした製造プロセスの確立
→大規模集積回路を実現
CMOS:pチャネルとnチャネル のMOSFETを、相補形に配置した構造)

大規模集積回路の種類
  • ASIC:特定の用途向けに複数機能の回路を1つにまとめた集積回路の総称
  • FPGA:内部回路の書き換えが可能な集積回路で、PLDの一種

PLD

小規模PLD
  • PAL:AND-OR構造、ANDアレイが書き換え可能で、ORアレイが固定
  • GAL:構造はPALと同じで、ORアレイの出力をANDアレイに入力できるもの
大規模PLD
  • FPGA
  • CPLD:複数のPLDを集積し、内部バスで接続した構成
PLD導入の利点
  • 仕様変更に対して柔軟に対応できる。
  • 回路の再設定や再利用が可能なため、設計・検証コストが低減化できる。
  • 回路図がブラックボックス化できる。

FPGAについては、コチラの記事が大変参考になりました。
半導体技術解説:いまさら聞けない FPGA入門 (1/3) - MONOist(モノイスト)

ハードウェア記述言語

デジタル回路、特に集積回路を設計するためのプログラミング言語の一種。

ハードウェア記述言語の種類
記述レベル
  1. 動作(Behavior Level):回路の動作を機能面から記述
  2. レジスタ転送(Register Transfer Level):レジスタと演算器とその間の配線を記述→論理合成が可能なレベル
  3. ゲート(Gate Level):ゲート(not, and, or, xor)で回路図を表現(≒ネットリスト)